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「たららん」様の忘年会

先日、 なにいろかふぇ忘年会 で、ケータリングしたところ、子育てサークル「たららん」の代表者さんから忘年会のケータリングを、とご依頼いただきました。

親子14組、お母さん14名、お子様22名の合計36名。代表者の多門さんと打ち合わせをし、メニューの骨格を決めていきました。今まで「子供用」の料理をほとんどしたことがなく、まず最初に思いついたのがアレルギーでした。過去に、幼稚園向けのお弁当屋さんの手伝いをしていたことがあり、「アレルギーのある園児」がとても多かった記憶があります。園児の名前と食材が書いてある紙が壁に貼ってあり、それを確認しながら完全に別ラインで作業。出来上がったお弁当に名前を貼って慎重に扱っていたことを今でもはっきりと覚えています。その記憶があったので、打ち合わせ前に、表示義務のある特定原材料7品目と準ずる20品目をメモしていきました。確認したところ、卵アレルギーの方が一人、ということ。最初は幼稚園のように、別で作ろうかなと思いました。しかしふと、せっかくの忘年会で、みんなが楽しく、遊んだり食べたりしてる中、ちょっとつまんだものに卵が入ってて体調が悪くなったら…と思い、すべての料理に卵を使わないことに決めました。今回の会場は和室で、参加者の年齢的にも食べて遊び、また食べたり、という絵が浮かびました。もちろんお母さんたちは、後頭部にも目がついてるのかというくらい、しっかり子供たちを見てるのですが、たくさんお話も楽しんでほしいなぁという気持ちでそうすることにしました。

打ち合わせから当日まで1週間強。クリスマス、年末、大雪などなどいろんな条件があって、食材の高騰などもあり、なかなかメニューが決まらず…。特にメインのお料理が決まらず、多門さんとの打ち合わせを何度も思い返して、ヒントがないか考えていました。打ち合わせの時には「子供」視点で料理を考えるつもりでしたが、「子供がいると食べに行ける場所が限られていて、お母さんたちにおしゃれなものを」という言葉がとても印象的で、もういっそ大人向けにしてしまおう!と。でも、もちろん子供たちにもおなか一杯になってほしいから、同じような年齢を持つお子さんがいる方にアンケートをとった結果、「カレー」というキーワードにたどり着きました。

そして決まったメニューがこちら。

・ブロッコリーとレンズ豆のサラダ

・人参のケークサレ

・ジャガイモのドライカレー

・コーンバターのミニおにぎり

・鱈のデュグレレ風

・鶏ハムにドライトマトのソースを添えて

・トマトのペンネ

・かぼちゃプリン(子供用)

・クリームブリュレ(大人用)

ぎりぎりまで悩んでましたが、なんとか決まって

お品書き作成~。ちょっと特別感を出したかったので絶対作ろうと思ってました。

そして当日。作り置きができないので午前1時から作業を始め、9時に調理室に入り、最後の仕上げ。

いつもと違う熱源に苦戦。

大きな鍋がたくさんあって大助かり。

多門さんが何度も様子を見に来てくれて、励まされる。

予定時間を15分ほどオーバーしてしまいましたが、無事に提供完了。この後、パスタを出し、デザートを出しました。お母さん方には卵入りでバーナーであぶってカリカリのクリームブリュレに。(卵なしだとゼラチンがバーナーの熱で溶けてしまうため)

 

そして、多門さんから、「ノンアルコールカクテルみたいなのを」というリクエストをいただいていたので

Special Drink:ショウガとレモンのサイダーを。ショウガを三温糖で煮て、生レモンを浮かべました。掲示板を忘れました…。

料理の提供も一段落し、厨房で洗い物。家でパーティーしてても毎回洗い物はものすごくでますが、この時間がすごく大事で、クールダウンしてます。15時頃まで厨房は使えるということでしたので、ゆっくりやろうかな、でも間に合うかな~と思ってたら、お母さん方が手伝いにきてくれて、ワイワイお話しながらあっという間に終わりました!連携がすごくよくて、あれよあれよという間に…。「せっかくの忘年会だから本当に!お母さんたちは休んでてください!」と言ったら「たまには子供から離れるのもストレス発散になるんですよ~」とにこやかに答えていただき、胸が熱くなりました。少し疲れが出始めてたんですが、吹き飛びました。

今回、お料理を運んだり、お母さん方とお話してて、母親って美しいなぁ~と漠然と感じてました。 うまく言葉にできないんですが、たくさんお料理を作ることや味のことなど緊張してたのに、会場の雰囲気がすごく良くて、みんな素敵だな~と緊張がほぐれるような感覚があって不思議でした。さりげない気配りもたくさんしてもらって、そのおかげで無事に終えれたと心から思います。また多門さんは素晴らしく仕事ができる方で、打ち合わせのときから、「かゆいところに手が届く」というのはこういう方のためにあるんだなと実感。最後までフォローいただき、ありがとうございました。

今回、たくさん作ってみて、味は良かったと思うんだけど…見た目とかメニューとかまだまだ力不足でした。また、会の後、お母さんたちにいろいろな意見を聞けて、すごく勉強になりました。気づけたこともたくさんあり、感謝の気持ちでいっぱいです。貴重な機会をありがとうございました。

 

子育てクラブ「たららん」

 

福岡県福岡市「河太郎」

お節料理2018

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