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なよろ星空雪見法蓮草 収穫編

前回:種撒き編はコチラ

緑に囲まれて、ピーマンの収穫や法蓮草の種まきに精を出したあの頃…。約2か月のおやすみを経て、再びかんだファームにお世話になることになりました。待ちに待ったなよろ星空雪見法蓮草の収穫です♪

年明け1月9日。

真っ白!雪がもりもり!!どこに何があったのかもう思い出せない、そんな景色。冬のかんだファームは夏とは違う場所のようにも見えました。

さて!種まき、間引き、と日々成長を見守っていた法蓮草たち。どうなってるのかな~とドキドキしながらハウスにはいりました。

埋めつくす緑!緑!緑!

↑こちらが昨年11月の様子。このあたりまでしか知らなかったので、年明けおひさしぶり法蓮草の光景は衝撃的でした。外は真っ白なのに、ハウスの中には緑がいっぱい。法蓮草の青々しい香りも充満していました。

なよろ星空雪見法蓮草とは?

法蓮草はもともと寒い時期に栽培される作物です。その法蓮草をさらに厳しい寒さにおくことで、糖度をあげる品種がこちらの縮み法蓮草。その中でも、名寄のマイナス20度以下になる過酷な環境でさらに品質を高めたものがこちらの「なよろ星空雪見法蓮草」です。私は農業に詳しくないので、聞きかじりの知識と実際に収穫してみての感想になりますが、とにかく手間がかかります!種まきと間引き、収穫、と私が参加したところは、「いいとこどり」というか…この間引き~収穫までの時間がものすごく大変です。名寄は、寒いだけでなく、特別豪雪地帯に指定されているほど雪の多い地域です。当然、積もれば雪かきをしなければいけなくて、ハウスの上にも周りにも大量の雪が積もり、ハウスを覆ってしまうので、中の温度に影響してきます。また、寒すぎると、土が凍り、法蓮草が水分を吸えなくなるので、ほどよくハウス内を温める日も必要になります。しかし、そうすることで、秋と勘違いした虫さんたちが活動を始めます。かといってじゃあ農薬まけばいいじゃない?というわけにもならず。虫の種類もいろいろ…。私たちがよく知っている目に見えるものもあれば、目に見えないほど小さな虫が法蓮草に悪さをすることも…。水が足りなければ葉先から枯れていくし、美味しいものを作るのは難しいぃぃっっ!!!そんな風に手間暇かけた法蓮草。現在、名寄市内では東風連地区を中心に5軒の農家さんで栽培されています。

いざ収穫、そして出荷

ピーマンの収穫がほぼ初農家体験だった私に、法蓮草の収穫なんてできるのかしら…と少し不安な気持ちで初日を迎えました。外は極寒ですが、ハウス内は意外と温かい。あらかじめジェットヒーターを焚いて、中を温め凍った土を溶かし、収穫しやすいよう準備がしてありました。土もカッチカチに凍ってしまうので、こうして温めないと、ハサミが折れてしまうそう。柔らかくなった土にハサミを刺して、根元のあたりをチョッキン。綺麗にスポッっと抜けます。大きな葉が折れないように注意しながら根元に付いた土をはらう。さかさまにしてトロ箱に重ねていきます。ある程度たまったら、今度は出荷のために袋詰めです。収穫時にも土を払っていますが、袋詰めまえにさらに細かく土を取り除きます。また、汚れた部分や、虫食いの部分を取り除き、中心に花が咲いた用に詰めていきます。袋詰めの仕方や、出荷できるサイズなども厳格に決められているので、たくさん収穫しましたが市場に出回るのはほんの一部です。

大きさや見た目が一定基準以上に達していないと中心に花が咲いたようにな袋詰めは難しい。

こうして2か月間、すごく寒い日や冬なのに温かい日、猛吹雪の日など、いろんな冬を体験しながら、法蓮草の収穫をしました。夏のメンバー+4人増えて、今回も相変わらず笑い声が絶えない職場でした。ラジオ人生相談を毎日楽しみに、その時間だけ音を大きくするという勝手をしつつ(笑)あ~でもないこうでもない、と時にとりとめのない話もしながら、大切に収穫しました。何度かTVやラジオの取材も入り、誰がインタビューされるだろうとか、うつるかな~とか、そんな会話も楽しかったです。ほかの自治体からも見学が来たりして、日々いろんな刺激がありましたが、一つ言えるのは誰に見られても恥ずかしくない、ということでした。法蓮草そのものも、それを袋詰めする工程、出荷の箱詰め、どれをとっても手抜きしていなかったので、自信を持ってお仕事をしていました。そして味はもちろんすごく美味しい!ハウスが変わるたび、生のまま味見していましたが、どのハウスのも美味しかったです。個人的にも何度か購入して、多くの人に食べていただけました。そして、いろんな場所から「美味しかった!」の声がたくさん聞けて、嬉しかったです。よく「寒い中大変だね」とか「農家さんでパート!重労働でしょ!」的なことを言われたりしたんですが…「つらいな…」と思った日は一日もなく…こんなに楽しくていいのかしら…と逆に不安だったほど。途中、流行り病で体調を崩して、休みたくないけど休んだ日がありました。その日も思わず、連絡用のグループラインにおたけびました。「仕事いきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぃぃ!」

そんなこんなでなよろ星空雪見法蓮草の収穫2018も終わりました。美味しいものを作るのは大変だけど、美味しいっていう言葉が聞けるとその大変さも吹き飛んでしまうのは料理も同じだなって感じます。

お昼休憩に獲れたての法蓮草でしゃぶしゃぶをしたのもいい思い出♪おいしかったなぁ♪

みんなでバレンタイン

料理教室にて

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